Hallo! ドイツ語0民のアンドンです。
前回の記事で、ようやくフランクフルト空港から脱出できました。
今回は、フランクフルト市内に到着してから宿泊までを書いていきます。短めです!
開放的!フランクフルト中央駅
フランクフルト・マイン国際空港からのSバーンに揺られること約15分、ついにフランクフルト中央駅(Frankfurt Hbf)に到着しました。
でっかー!綺麗ー!
古めかしい石造りと近代的なガラス張りとが融合した、アーチの美しい駅でした。
それと、空港駅の時はあまり感じなかったのですが、日本の駅と開放感が違いすぎてびっくり。
というのも、ドイツの鉄道には改札がありません。
日本のように改札を通った人だけがホームに辿りつける、というシステムではなく、ホームまでは誰でも入れるのです。だから、駅入り口から通路、ホームに至るまでが遮蔽物なくシームレスに繋がっており、とても見通しが良い。
もちろんチケットは買いますが、乗降時に提示するのでなく、車内を巡回する鉄道スタッフに直接提示する形です。チケットがなければ罰金!
フランクフルトの主要駅ともなると、番線数が多い。その全部が改札もなく一度に見渡せるとなると、この開放感も納得です。どのくらいシームレスかというと、主要通路を自転車が走って行ったり、野生の鳩が飛んでいたりするくらいです。
もう少し散策したい気持ちはありますが、大量の荷物を一人で抱えている身です。とりあえずホテルを目指すことに。
どきどき、チェックイン
海外での初ソロ宿泊
入国からケルンでの家に入居できるまでに数日のブランクがあるため、その間はフランクフルトに滞在して観光するつもりでした。
海外経験自体がほとんどなく、一人で海外ホテルに泊まるのは初めてのアンドン。生活用品の入った巨大な荷物と貴重品を抱え、適当なホテルに泊まるのは少し心配でした。また、多くのホテルでは英語も使えるようですが、英語の会話力もぴよぴよ。
こんな感じで、フランクフルトでのソロ滞在には大きな不安がありました。
そこで私が選んだのが、東横イン。
そう、あの日本の、有名ビジネスホテルです。
フランクフルトで??で思う方もいると思います。私もそうでした(笑)
実は、Frankfurt Hbfのすぐ近くに東横インがあるのです。サービスはほぼ日本と同様で朝食付き、日本語対応可のフロントスタッフもいます。何より、予約サイトが日本語!
これなら海外旅行に慣れていない私でも、なんとかなるのでは?というわけで、フランクフルト滞在の数泊分は、東横インにお世話になることにしました。
予約はアプリでOK
宿泊予約は、旅行サイト等ではなく東横インの公式アプリから行いました。東横インの場合は公式からの予約が一番安い(らしい)です。
元々東横インの会員証を持っていたので、デジタル会員証としても特に問題なく使えます。予約方法は普通のホテル予約と同じ。
- 「フランクフルト中央駅前」をアプリ内で検索
- リンクから予約専用サイトに移動
- 宿泊日と人数を設定して空室確認
- 部屋タイプを選択
- 必要事項の記入
- 支払い(現地払い可)
予約状況はアプリから確認・提示できるので、現地でネットが繋げる状態なら問題なしです。
パスポート紛失(?)事件
中央駅を出て少し歩くと、さっそくTOYOKO INNの看板が。流石に日本語ではありませんでした。
会員証を提示できるようアプリを準備して、いざフロントへ。
日本語出来るスタッフさんだといいな~
そんな希望は大体外れるのが私、アンドン。日本人らしきスタッフさんは他の人の対応後、裏方へ。私が呼ばれた先は中東系のスタッフさんのところでした。オワタ。
英語で対応してくれたので、それでもなんとか会員証の提示等必要な手続きを進めていたのですが、ここで心臓の凍る出来事が。
Please show your passport. (パスポートを提示してください)
海外のホテルに宿泊する際は、パスポート等身分証明の提示が必要です。背負っていたリュックからワタワタとパスポートを取り出……そうとしたその時。
パスポートが、ない。
ざっと、全身から血の引く音が聞こえました。
この日の私は、パスポートや往復航空券、保険証など、何かと提示を求められる可能性があるものは、携行しやすいようトラベルポーチに入れたうえで、リュックに仕舞っていました。
入国審査で提示した時には確かにあったパスポート。
それが、トラベルポーチに、ない。
震える手で、もう一度ポーチの中を探るも見つからず。
すみません、すみません、とスタッフの方に連呼しながらみっちり詰まったリュック内も探すが、そこにもない。入国審査で出した書類ケースにも、ない。
パスポート、空港で落とした……?
忘れ物、落とし物大魔王の自覚がある私は、旅行中の貴重品の確認は小まめにする方です。
ですがこの日は、無人税関事件(自爆)で動揺しすぎたせいか、空港を脱した安堵感からか、入国審査通過後、一度もパスポートを確認していなかったのです。
だから、空港でパスポートを紛失した可能性は十分にありました。
ホテルのフロントで顔面蒼白、この日二度目のパニックになった私。ですが、パスポートを探しに空港に戻るにも、領事館に紛失連絡するにも、とりあえず拠点は必要。
あの、コピーでもいいですか?!
(慈愛の目)Of course. No problem!
ここでスーツケース広げてもいい?!
Sure!
フロントのド真ん前で、スーツケースを御開帳。原本がリュックにあるからという慢心で、パスポートのコピーだけはスーツケースの奥底、すぐ使わない書類入れに封印していたのです。当然衣類やら日用品やらに埋もれていたため、他の客も大勢いる中、全力全開フルオープンです。
緊張と恐怖でかじかんだ指が、ようやく目当ての紙1枚を引きずり出した時には、視界は涙で半ばぼやけていました。
やばいやばいやばいやばい
部屋に入ったらリュックとポーチの中身をぶちまけて再捜索、入国審査からここまでスーツケースは開けてないから除外、なかったらひとまず駅のインフォメーションセンターに行って次に空港に戻って、旅行本に領事館の電話番号載ってたはずだからホテルから電話かけて
コピーをスタッフの方に手渡し、館内説明を上の空で聞きながら、超高速でこれから取るべき対応が頭の中を駆け巡っていました。
どうにかこうにかチェックインを完了し、カードキーをもらった時には脳内が暴走状態で、もう疲労困憊。限界でした。
事件、解決
ようやく客室に到着。現実逃避の一種か、この状況でも写真を撮っていました。
お部屋はこんな感じ。コンフォートシングルです。うーん、日本のビジホ。ホッとする。大体1泊65€くらいでした。
お茶でも飲んで一息つきたいところでしたが、それどころではない。速攻で綺麗にベッドメイクされたそこに、リュックの中身を全部ひっくり返しました。
トラベルポーチ、クリア。
リュック、メイン収納部、クリア。
リュック、サイドポケット、クリア。
リュック、PC収納部、クリア。
リュック、収納物、クリ……あ、書類ケース。
さっきも見たけど一応……
ああああ、パスポート、あったー!!!!
ありました。ございました、パスポート。
リュックのPC収納部に入れていた、書類ケースの中に。
さっきフロントでここ確認したよね?! 何で見逃した?!
そもそもこのケースには、入国審査で提示する書類を仕舞っていたのですが、パスポートだけはポーチに入れていました。つまり、以下の状態。
トラベルポーチ:パスポート
書類ケース:往復航空券、旅行者用保険証、その他ビザ申請用書類
ところが、入国審査が予想より爆速で終わったがために、慌てて書類を仕舞った際、パスポートも一緒に書類ケースへ突っ込んでしまったらしいのです。
この後、パスポートの所在を確認しなかったので収納間違いに気づかず。
さらに、フロントで探した時は、他書類に挟まっていた&焦っていたせいで見逃し。
愚かな凡ミス3連コンボが招いた、パスポート紛失(未遂)事件でございました。
領事館や鉄道会社等の各方面に多大なご迷惑をおかけする前に見つかって、本当に良かったです。
(フロントスタッフの方、お騒がせして誠に申し訳ありませんでした。)
見つかった瞬間は、安堵のあまりちょっと泣きました。
反省
この件で得た反省は以下の3つです。海外生活どころか、日常生活の常識ですね。
特に2、3つ目については、意識していないとつい頭から抜けてしまいます。ドイツ生活に慣れた今でも、定期確認を怠ってパスポートの携行を忘れたりします。気をつけねば。
この他の改善点としては、パスポートのコピーなどを用意して、紛失した場合(未遂含む)のリスク分散をしておくことです。海外で、特にほぼ唯一の身分証明たるパスポート関係のトラブルに遭遇した時の「あ、死んだ」感は、日本にいる時の比ではありません。
ここまでバカを重ねる人は私以外にいないと思いますが、海外慣れしていない方、突発事態に強くない方は、事前のリスクヘッジを入念にされることをおすすめします。
おわりに
今回の記事はいかがだったでしょうか?
自分のバカさが露呈していて、かなり恥ずかしい内容に仕上がっておりますが、皆様の参考になるか、あるいは少しでも笑っていただければ嬉しい限りです。
ホテルチェックイン以外の(笑)フランクフルト観光の様子などは、別記事でご紹介したいと思います。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
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