Hallo! ドイツ語0民のアンドンです。
以前の記事では、フランクフルト空港での入国から税関までを七転八倒しながらクリアしました。
今回は空港編の後半、空港から市街地までの移動についてお話ししていきます。ここでも無事トラブルに遭遇していますので、よろしければ一笑いしていただけると嬉しいです!
ターミナル2からの脱出
フランクフルト市内への移動予定
私はドイツ入国直後、フランクフルトに数日滞在する予定だったので、フランクフルト空港からフランクフルト市内に移動することにしていました。移動手段はもし予約が必要だった場合に詰むので、物臭な私も、流石に事前にリサーチしてありました。
フランクフルト空港には2つのターミナルがあります。
日本の航空会社は、JALはターミナル2、ANAはターミナル1に到着することになっており、JALの直行便を利用した私はターミナル2に到着しました。
フランクフルト市内に向かう電車はターミナル1に接続している近郊列車用駅”Regionalbahnhof“から出ます。ですので、まずはターミナル2から1へ移動、そこからRegionalbahnhofまで歩いてフランクフルト市内行きのSバーンまたはRE(Regional Express)に乗ることにしていました。
不動のスカイライン
警備員詰所のようなところ(空港編前半参照)から、キンキンに冷え切った肝を抱えて出てきた私は、事前に調べておいた「スカイライン」(シャトルトレイン)に乗車しようと、乗り場がある階への移動ルートを探しました。
ターミナル1・2間の移動で、一番早い手段はスカイラインを利用することです。ターミナル内にモノレールの駅があり、無料で利用することができます。
わたわた辺りを探索していると、上階に上がるエスカレーターよりも先にスカイライン本体が見つかりました。税関等のある、先ほど自分が出てきた方向の上の階に、モノレールの車体が。しかし、
あの、ぴくりとも動いていないんですけど?
そもそも、電気が消えているんですけど??
スカイライン、まさかの運休。
無人税関事件の動揺が抜けきらないまま、明らかな異常に遭遇して固まるアンドン。
他の利用者の動きを参考にしようにも、私がゴタゴタしている間に日本から来た乗客たちは当然空港を後にしており、他の到着便もタイミング悪くいないようで、到着口から出てくる人は皆無。
予定していた移動手段がそもそも運休とは想像もしておらず。20kgオーバーのスーツケースとサブバック、特大リュックを抱えた私は、ターミナル2のど真ん中で立ち尽くしました。
後日調べたところ、スカイラインはメンテナンス等のために時折運休になるようです。
フランクフルト空港のHPにお知らせが見つけられませんでしたが、JALのHPにはこのようなお知らせが出ていましたので、ご旅行の際は参考になるかもしれません。
抜粋・JAL AIRLINES https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/airport/fra/transit/
シャトルバスを探せ!
と、とにかく代替手段を見つけよう!
語学できない民の一人旅、ここで棒立ちしても助けてくれる誰かはいないので、スマホで必死に他の移動手段を検索。どうやらシャトルバスも出ているみたい!と急いで探すことにしました。
が。なんと案内表示が分からない!ドイツ語の他、きちんと英語で書いてくれていたのですが、英語が理解できず。
いや、私会話力が0なだけで、学生時代は一応英語の成績良かったんです。なのに、簡単な英語すら全く読めませんでした。
今振り返ると、予想外のことが立て続けに起こって混乱の極みだったせいだと思いますが、あの時は(私英語もできないんだ、誰かに聞くこともできない……)ととにかく絶望に打ちひしがれていました。
それでも何とか持ち直し、シャトルバスのターミナル案内を探してさして広くもないターミナル2を探し回ること5分強。
ついに見つけました。
ド正面。
到着ロビーのド正面出入口に、シャトルバスの発着場がございました。
なんっでこれに気付かなかったんや!!
周りに人がいなければ、orzの姿勢をとっていたレベルのショック。
しかも見つけたきっかけが、シャトルバスの案内が見つけられず、とりあえずインフォメーションセンターを探すしかない!と顔を上げたその直後、ぷしゅーっと出口の向こうでドアが閉まる音とともに走り去ったバス。
それがターミナル1へのシャトルバスだったのです。「さよなら、さよなら、さよなら~♪」そんな物悲しいメロディが、どこからともなく聞こえてきた気がしました。
それでも、次のバスは幸いにして10分後。
税関での自滅を含め、飛行機を降りてから1時間以上ターミナル2で足止めを喰らい、無事にフランクフルトに辿り着けない予感さえ感じながら停留所でひとり待機。
時間通りに来てくれたバスに乗り込み、私はついにターミナル2からの脱出を果たしたのでした。
長い、戦いだった……
この時、バスの段差がかなり高く、20kg超えの荷物を持ち上げられずにワタワタしていたところ、ドイツ人と思しき紳士がにこやかに、ひょいっとスーツケースを持ち上げてくれました。親切。
辛うじて「だんけしぇーん」を絞り出したものの、あまりの疲労で笑顔が作れていなかったのが反省点でした。
現地の言葉が出来ない分、せめて感じよく振舞おうと心に決めた初めての瞬間でした。
フランクフルト市内への脱出
目指すはRegionalbahnhof
ターミナル1に到着し、シャトルバスを降りたアンドン。さあ電車の駅はどこ?と案内表示を探すも見つからず、他の乗客の行く方向にとりあえず流されてみると、そこにはエレベーターが1台ありました。
確か駅は地下だったはず!とそのまま地下へ。
何やら地下の広い空間に到着。青い看板がたくさんありました。うん、わからん。Bahnhof(独語:駅)って書いてある駅っぽい表示に行けばいいよね!と、ヤケクソな気持ちで適当な表示に従って歩いていきました。しばらく行ったところで、ふと。
……いやこれ、長距離列車用の駅方面じゃん!
フランクフルト空港に接続している鉄道駅は、以下の2種類があります。
Regionalbahnhof:近郊列車用駅
Fernbahnhof:長距離列車用駅
フランクフルト空港から、ドイツの各都市(ベルリン、ミュンヘン、デュッセルドルフ等)に行く場合は、Fernbahnhofで長距離列車を利用します。
逆に、フランクフルト市内を始めとするフランクフルト近郊が目的地の場合は、RegionalbahnhofでSバーン(都市内・都市近郊鉄道)などを利用することになります。
Bahnhofって書いてある!と適当に歩いた愚かな私は、なんとFernbahnhofに向かっていたのです。
あれ、事前情報と方向違う?と気づき、慌てて案内表示を再確認して事なきを得ましたが、あのまま行ったらさらに1時間はロスしていたことでしょう。危機一髪でした。
Sバーンでフランクフルト市内へ!
どうにかRegionalbahnhofにたどり着き、券売機でチケットを購入しました。
券売機(Fahrkarten)には基本的に英語(Ticket)の併記もされているので、機械自体は見つけやすいと思います。画面はドイツ語ですが英語に切り替えられ、内容も単語さえ分かればなんとなく理解できるシンプルさです。特にフランクフルト空港駅では、”Single journey Frankfurt(フランクフルトまでの片道)”チケットがありますので、分かりやすくて安心です。
あとは、来たSバーンに乗るだけ!赤い車体が目印です。
Sバーンの行先を自分でしっかり確認したい方は、予めスマホにDB(Deutsche Bahn/ドイツ鉄道)Navigatorアプリを入れておくのがおすすめです。
ドイツの場合、遅延・運休・便変更は日常茶飯事ですが、Google mapの交通情報には反映されていないことが非常に多い。Googleを信じて乗ったら違う行先だった、なんてこともあります。
DB Navigatorは流石にDB(ドイツ鉄道)のアプリだけあって、100%ではないですが便変更などを比較的反映してくれています。
フランクフルト空港駅なら、大抵人に流されておけば市内までたどり着けると思いますが、万が一にも失敗したくない!自分の目で確かめる!という方は、先にDB Navigatorアプリをインストールしておくと良いでしょう。
海外のアプリは日本のアプリストアからダウンロード出来ない場合がありますが、DB Navigatorは日本でも入手可能です。
脱出成功!
ドイツに降りたってから1時間半以上。赤い車体のSバーンに乗り込んで、ようやくフランクフルト空港からの脱出を果たしたアンドンでした。
これがほんとのリアル脱出ゲーム……(笑)
日本で脱出ゲームに行きまくっていた私ですが、笑い事ではなく、ここまで右も左も分からない脱出はそうそうなかったです。私の反省点は、
フランクフルト空港は、ターミナル間移動と駅への階層移動の2ステップがあります。迷いたくない場合は、YouTubeに上がっているターミナル1から駅までの移動解説動画などで、なんとなくでも移動経路をイメージしておくのがいいかもしれません。
また、ドイツは交通手段が突然使えなくなる場合がありますので、失敗できない移動は可能なら2パターン以上想定しておくか、スマホ等ですぐに検索できる態勢を整えておくと安心です。
フランクフルト空港からの脱出ルート(図解・表)
ご参考までに、私が調べたフランクフルト空港からの移動方法をまとめておきます。以下の図に表してみました。人マークがついているのが、今回私の辿ったルートです。おおまかにターミナル間の移動と、フランクフルト市内又はドイツ国内各都市への移動に分かれています。
ターミナル1・2間の移動に使える手段は、シャトルバスとスカイラインです。フランクフルト空港HPを基に概要を以下の表にまとめてみました。
乗り場 | 運行間隔 | 所要時間 | 運行時間 | 運賃 | |
---|---|---|---|---|---|
シャトルバス | ターミナル1・2正面 長距離バス用P36駐車場 | 10~15分 (時間帯による) | 10分程度 | 24時間 | 無料 |
スカイライン | ターミナル1:3か所 ターミナル2:1か所 | 2・3分 | 5分程度 | 5:00~23:00 | 無料 |
参考:Transferring at FRA (frankfurt-airport.com)
おわりに
アンドンのドタバタ空港編はひとまずここまで。お読みいただいた皆様、ありがとうございました!前編あったの?という方は、よろしければこちら(入国~税関)もご覧ください。
文字ばかりで読みにくかったと思いますが、実はこの辺、終始半泣きパニック状態で乗り越えていたので写真を撮る余裕がほとんどありませんでした(笑)そのため、画像少な目になっています。
もしこの辺の話をもうちょっと!等ありましたら、コメントなどいただければ可能な範囲でお応えしたいと思います。
入国審査から空港脱出までこれだけ時間がかかることもないと思いますが、何より怖かったのが、自分は現地の人と意思疎通が出来ないストレンジャーだ、と肌で感じたことでした。何かあった時に助けを求められない、という状況自体は想像出来ても、実感するとまた違った重みがあります。
空港に滞在した僅か1時間半強、入国1日目にして、語学力0で来たことを後悔しまくりのアンドンでした。
もしフランクフルト空港を利用される方がいらしたら、恙なく空港を後にできますよう、アンドンの失敗が参考になれば幸いです!
フランクフルト空港ターミナル1の内部構造については、ANAのサイトが一番わかりやすく表示されています。不安な方は事前にご覧になっておくと、少し安心できるかもしれません。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/prepare/airport-guide/international/fra.html
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