【空港編】ドイツ入国!~無人税関事件~

ワーキングホリデー

2023年5月、日本からの直行便でお届けされること15時間、私アンドンはフランクフルト空港に降り立ちました。

最後に国際便に乗ったのは10年以上前に1度だけ、しかも同行者におんぶにだっこ!という私が、空港での手続きなど覚えているはずもなく。
ドイツ語もわからないのにどうしよう、とビビり散らかしながらの入国でした。

この記事では、私がドイツに入国した際の流れと、案の定遭遇したトラブルをご紹介しますので、参考にしていただく&楽しんでいただければ幸いです。

入国手続きの流れは航空会社のHPで事前に確認できます。フランクフルト空港の場合はこちら。
JAL:https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/airport/fra/info/
ANA:https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/prepare/airport-guide/international/fra.html

入国手続きの流れ

入国時の手続きは全部で3ステップ。通常の入国手続きで、ドイツだけ特別!という部分はありません。飛行機から降りたら、空港内を移動して以下の順に進みます。

  1. 入国審査
  2. 荷物受け取り
  3. 税関

当たり前ですが、やりとりはドイツ語(運が良ければ英語も)ですので、私のように現地語が話せない人は予めカンペを用意しておくのがベターです。
翻訳アプリに頼るのはおすすめしません!翻訳がめちゃくちゃだったり、そもそもネット接続ができない場合もあります(実体験)。予想される質問文と回答を書き出しておき、いざというときに文章を指さして意思疎通できるように準備しておくと安心です。

入国審査

飛行機から降りて空港内へ。案内板を見ても行先がよくわからなかったので、とりあえず他の乗客が行く方向に流れて入国審査に到着。
EU在住の人と、EU以外の人で入国審査の列が違うのでご注意。マークと並んでいる人たちを見たらなんとなくわかりました。
用意したのは以下の4つ。

  • パスポート
  • 往復航空券
  • 旅行者用任意保険の保険証(滞在期間を聞かれた時用)
  • その他ビザ申請用書類
  • 応答のカンペ

入国目的等を聞かれるだろうと、機内で慌てて英語のカンペを用意していましたが、実際に確認されたのはパスポートのみ
開いて審査官に差し出すと、ササっとめくって

はい、通っていいよ~


旅行だと思われたのか、爆速。

そのまま入国スタンプなしで通されかけたので、慌ててスタンプページを開いてお願いしました。(滞在許可申請の際、入国日を証明するため)

通過後は、また他の人の後について荷物受取所へ。

何はともあれSIM設定

あとはのんびり荷物を待つだけ……ではなく、私はこのタイミングで終わらせた設定がありました。

それはSIM設定
海外旅行の時は、日本で契約している携帯会社のモバイル回線を使用したり(高いけど!)、フリーWi-Fiでしのいだり、という場合が多いと思います。が、私には一つ問題が。

アンドン
アンドン

なぜかWi-Fi・通信回線との相性が致命的に悪い!!

フリーWi-Fiが使える確率は3割程度、東京のど真ん中で4Gが断絶し、位置情報が道の向こうどころか川に飛ぶこともザラ。

こんな人間が、海外空港のフリーWi-Fiを使えるか?
答えは否。本当に繋がりませんでした(笑)
ですが、直後の電車移動、意思疎通(翻訳)などでインターネットは必須。荷物待ちの間に、用意していた海外SIMに即切り替えました。

eSIMのAiraloが便利!

私が利用したのは、eSIMの”Airalo“。eSIMはSIMカードを物理的に差し込まなくてもスマホだけで回線開通ができるというもので、手持ちのiPhoneがeSIM対応だったので利用してみました。
利用方法は、ざっくり言うと以下のとおり。日本にいるうちに、1~4までを終わらせていました。

  1. eSIM対応の端末であるか、SIMがロック解除されているかを確認
  2. 安定したインターネット環境でAiraloアプリをダウンロード
  3. 行先とプランを選択
  4. eSIMをインストール
  5. eSIMを有効化(アクティベーション) ←ここだけ空港でやりました

「airalo」公式HP(https://www.airalo.com/ja)より抜粋

私の利用当時は英語の解説だけでしたが、今は日本語の解説も充実したのでセットアップは比較的簡単かと思います。

面倒な本人認証が不要入国直後から使える上に、データ量と使用期間を選べる

ドイツ国内でSIMカードを契約するより少し割高なのと、電話番号は取得できない

Airaloをドイツで利用するプランの、データ量、有効期間、価格(US$)を表にまとめましたので、ご参考にしていただければ幸いです。

データ量有効期間価格(US$)
1GB7日5.00
2GB15日6.50
3GB30日10.00
5GB30日15.00
10GB30日22.50
20GB30日26.00
「airalo」公式HP(https://www.airalo.com/ja/germany-esim)を基にアンドンが作成・2024年1月22日時点

ドイツの場合はeSIMを対応ネットワークに接続し次第有効期限が始まるので、eSIMのインストールまでは日本で準備可能なのも良いです。

ドイツ国内での携帯契約には本人認証が必要(パスポートだけだと不可!)なので、入国後すぐに利用開始するのは不可能。私の場合は、ドイツ入国から携帯契約までのつなぎとしても、しばらくAiraloを使っていました。通信環境など、特に不便はありません。

Airalo新規登録される場合、こちらの紹介コードで3$割引になります。よろしければご使用ください!
紹介コード:ZGEOHI0383

このタイミングで、日本で使っていたドコモ(元はahamo)の契約も切ってしまいました。このことが後々ありとあらゆる悲劇を生むのですが、長くなるので今後別記事で紹介していきます。

荷物は、日本の国内線と同様にレーンを回って出てくるので、取り違えのないようタグをしっかり確認しながら無事ピックアップできました。預けていたスーツケースとサブバック、いずれも目立った傷はありませんでした。

無人税関事件

eSIMの設定を終え、荷物を回収し、あとは税関を通って市街地に向かうだけ。周りの人の行く方に流れて、何事もなく税関にたどり着きました。

税関では、入国時に課税対象になる品物を持ち込む場合は申請が必要です。フランクフルト空港にももちろん、赤い看板の通路(要申請)と緑の看板の通路(申請不要)がありました。

私アンドンは、ここで大きなやらかしをしたのです。

パソコンは申請が必要?

税関を通るにあたり、1つだけ懸念が。所持品唯一の高額品、ノートパソコンの持ち込みです。

税関についてのネット情報はたくさんあり、特に個人パソコンの持ち込みには申告不要!申告必要!の情報が錯綜しています。
一番わかりやすく解説してある在デュッセルドルフ日本国領事館のHPを基に、以下のようにざっくりとまとめてみました。

ドイツへの持ち込み物品(新品)の合計が430€を超え、ドイツから持ち出さない場合は課税されるが、以下の場合は課税されない。

  1. ドイツへの短期滞在(旅行・出張など)かつ個人・業務使用のためのもので、再び持ち帰る場合
  2. ドイツで使っていたものを一旦国外に持ち出し、またドイツに持ち込んだ場合
  3. 引っ越し、留学等の荷物である場合

ただし、入国時に課税される可能性のあるものを持っている場合は、緑看板の通路で行われる抜き打ち検査で課税されることがあるので、必ず赤い看板のついた通路を通って、関税職員に個人・業務使用目的であることを説明することが重要。

(在デュッセルドルフ日本国領事館HPを基に、アンドンまとめ)

在デュッセルドルフ日本国領事館HP
https://www.dus.emb-japan.go.jp/profile/japanisch/j_wirtschaft/zollq&a.htm

この他にも、「ノーパソ申請必要だった!」と紹介しているブログもあったので、新品のパソコンだし一応赤い看板の方で説明するか、とカンペも用意していました。

いざ税関……が、無人?

旅行者と思しき人たちが緑の看板に流れていくのを横目に、どでかいスーツケースをごろごろと転がして、独りぼっちで赤い看板を目指した私。

アンドン
アンドン

……いや、誰もいないんですけど?

申請場所と思われるカウンターにも、通路にも、空港スタッフはおろか警備員も他の乗客も、だーれもいません。
What’s happen?
有効化したばかりのスマホを使って慌てて調べるも、こんな状況のHow Toはもちろん出てこず。

アンドン
アンドン

税関のチェック自体ないってこと? 緑の方通っていいの??

その場で大混乱することしばし。
たまたま通りかかった空港スタッフの方に、中学レベルの英語とGoogle翻訳を駆使して状況を説明したところ、担当を呼んでくれるとのこと。

良かった、これで一応大丈夫そう。そう一安心したのもつかの間、現れたのは防弾チョッキみたいなのを着た警備員さんらしき人。

What’s happen??
あれ、なんかやばめ?

アンドン「新品のパソコンあるんですが、自分で使うやつなので申請なしでいいですか?」
担当者?「とりあえず着いてきて」

なぜか警備員詰所(?)へ

有無を言わさず歩き出す担当者(仮)の後に着いて赤い方のゲートを通り、周りの人たちに(あの連行されている人、何やったの?ヤバwww)という好奇と不審の目で見られながら空港を大横断し、たどり着いたのは、なんと警備員詰所らしき場所。カウンターの向こうには、屈強な警備員?さんの群れ。

What’s happen???

担当者?「あなた旅行者だよね?すぐ帰るよね?」
アンドン「1年間滞在する予定です」
担当者?「ドイツに住まないなら申請いらないよ」
アンドン「一応、ドイツに住民登録する予定なんですが」
担当者?「いらない」
アンドン「あ、はい」

速攻で終了しました。申請はもちろん不要
詰所の人たちの「あいつ何だったんバカじゃねーの余計な手間かけさせやがって」的な眼差しに見送られ、無事?に税関をクリアし、ドイツ入国を果たしました。

冷静に振り返ると、

  1. 申請不要の緑通路側にも税関スタッフがいなかった
  2. 緑通路の抜き打ち検査がないので、パソコンに課税される心配なし
  3. わざわざ赤通路を通って、課税対象外の旨を説明する必要はなかった

つまり、一連の行動は本っっっ当に無駄なこと。想定外の事態だとパニック状態になり、ルール外の柔軟な対応ができなくなるアンドンの悪癖が炸裂しました。何度思い返しても顔から火が出そうです。

空港スタッフの皆様、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんでした!!(土下座)

おわりに

この記事では、アンドンがドイツに入国した際の流れをご紹介しました。まとめると、

  1. 入国審査
    入国スタンプを忘れずに!(現地でビザ申請する場合)
  2. 荷物受け取り&SIM設定
    eSIMなら事前準備&接続するだけでOK
  3. 税関
    ワーホリなら個人PCは申請不要、緑通路も無人ならそのまま通ってOK!

ドタバタ入国記、いかがだったでしょうか。ドイツに降り立って1時間もしないうちから、語学力と下調べ、イメトレの大切さを痛感したアンドンでした。
かなり省略していますが、空港内でかなり居た堪れない思いをしたので、今後別の形で当時の様子をご紹介できればいいなと思います。

空港からフランクフルト市内への移動でもドタバタしておりますので、よろしければ空港編後半もご覧いただけますと幸いです。
今後ドイツに入国される方が、同じ思いをしないで済むことを心からお祈りしています!

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